脳のFoxO1はGpr17を介して食欲を増強する

FoxO1 Target Gpr17 Activates AgRP Neurons to Regulate Food Intake, Cell, 2012/6/8

食欲は、視床下部にあるAgouti-related peptide (AgRP) neuronが司っているが、AgRP neuronのインスリン受容体、あるいはレプチン受容体を欠損させても、摂食異常は起きない事が知られていた。

今回の報告により、AgRP neuronにおいてFoxO1という転写因子を欠損させると、食欲が低下する事が明らかとなった。さらに、FoxO1欠損AgRP neuronの遺伝子発現プロファイルを調べた所、G-protein-coupled receptorであるGpr17の発現が低下しており、Gpr17の減少が食欲低下の原因である事が示唆された。実際、野生型マウスの脳にGpr17阻 害剤を投与すると、摂食は低下した。Gpr17阻害剤は、現在、喘息治療薬あるいは抗凝固剤として臨床的にも使用されており、これら薬剤が肥満抑制剤とし て使用できる可能性が考えられた。