〇解剖

1. 机に70%エタノールを噴霧し、アルミホイルを貼り付ける。
2. 滅菌シャーレ(イナ・オプティカ, I-90) 3-5枚にPBSを入れておく
3. テルモシリンジ注射針付(Terumo, SS-01T2613S)にヘパリンNa注5000U/5ml (持田製薬)を吸わせて戻し、デッドスペースに液を満たすようにする。
4. 麻酔薬を29Gマイジェクター(Terumo)で吸引しておく。
5. 体重、臓器重量、操作を記載する用紙を用意する。
6. 臓器、血液、尻尾を保存する1.5mlチューブを用意する。
7. 臓器を固定するScintillation vial (Iwaki)を用意する。
8. 液体窒素、氷、10%-中性緩衝ホルムアルデヒド液(nacalai, 37152-51)を用意する。
9. Balance dish L (イナ・オプティカ, 208008)を電子天秤に乗せ、電子天秤が安定している事を確認する。
10. 動物実験施設に行き、マウスの体重を測定し、かごに入れて持ち帰り、飼育表から削除する。
11. 麻酔薬を10ul/gBW腹腔内注射し、動かなくなるまで待つ。
12. コンフォートサービスタオルの上にマウスを乗せ、70%エタノールを腹部に噴霧し、胸骨下端と外陰部の中間あたりに切れ込みを入れ、手でつまんで上下に皮膚をはがす(切れ込みが下過ぎると、腹部皮下脂肪が上下に裂けて採取し辛くなる)。
13. 腹部中央の腹膜に切れ込みを入れ、斜め上に腹膜を切開する。
14. 肝臓を上にめくって下大静脈近位を露出させ、ピンセットを置いて肝臓をめくった状態に固定する。
15. ヘパリン入りシリンジで下大静脈から採血し、on iceにしておく。
16. 臓器を採取し、PBSで洗い、Balance dishに乗せて重量を測定し、1.5mlチューブに入れ、液体窒素に浸ける。採取する順番の目安は、肝臓(死後glycogenが急速に消費される)→ その他の腹腔内臓器、皮下脂肪組織(時間が経つと乾燥する)→骨格筋、褐色脂肪組織等。
17. 血液を3000g, 4℃, 10min遠心し、上清を回収する。
18. 血漿、臓器を-80℃で保存する。

臓器の採取方法
腹腔内臓器:乾燥しないよう、適宜PBSで濡らしたキムワイプで湿らせる。
 肝臓
  1. 横隔膜との連絡を切る
  2. 胃との連絡を切る
  3. 肝門部を切る
  4. 単離した後、胆のうを切除する。
  5. 右葉の一部をサンプル用に切除する。

 精巣周囲脂肪
  1. 一部をサンプル用に切除する。
  2. 精巣上体、精管、精巣との連絡を切り、全体を取り出して重量を測定する。

 腸間膜脂肪
  1. 腸管との連絡を切る
  2. 単離した後、一部をサンプル用に切除する。

 腎臓
 1. 周りの組織ごと大きく単離する
 2. 脂肪組織や結合組織を剥離する

 精巣上体尾部:IVF等に使用
  1. 精巣上体尾部を確認し、周りの組織ごと切り取る
  2. 余分な組織を除去する


腹部皮下脂肪
 1. 腹部皮膚との連絡を切る
 2. 腹膜との連絡を切る
 3. 一部をサンプル用に切除する
 4. 残りを取り出して重量を測定する。

ヒフク筋、ヒラメ筋
 1. 足首の皮膚に一周切れ込みを入れ、ピンセットでつまんで皮膚を膝まで剥離する。
 2. アキレス腱の下にハサミを入れ、膝までスライドさせて筋肉を浮かせる。
 3. 踵を切断し、アキレス腱を保持して膝まで剥離し、切断する。
 4. 余分な組織を除く。

胸腺
 1. 胸膜や心臓との連絡を切る


 1. 頭部の皮膚を剥離する
 2. 泉門からハサミを入れ、頭蓋骨を除去する
 3. 脳の底にハサミを入れ、壊さないようにそっと摘出する