〇副腎皮質機能低下症(症例335)

種類
 ・原発性
  ・先天性
   ・先天性副腎過形成
   ・副腎白質ジストロフィー
  ・後天性
   ・急性
   ・慢性(アジソン病)
 ・続発性(症例132)
  ・先天性
   ・TBX19変異(文献)
  ・下垂体性副腎皮質機能低下症(症例92)(症例168)
  ・視床下部性副腎皮質機能低下症(症例122)
  ・Cushing症候群
   ・ACTH非依存性Cushing症候群
   ・医原性Cushing症候群フェノバールで誘発

症状
 ・グルココルチコイド欠乏症状
  ・発熱(症例142)
  ・嘔吐
  ・下痢
  ・易疲労感
  ・低血糖
  ・低Na血症:ADH過剰分泌による
  ・屈曲拘縮(文献)
  ・脱水は起こらない
 ・めまい

検査所見
 ・早朝絶食血中コルチゾール
  意義
   ・早朝絶食採血で4ug/dl未満の場合、副腎皮質機能低下症の可能性が高い
   ・昼夜逆転生活の場合、早朝採血で低値を示すことがある。
   ・重症疾患の場合でも、33ug/dl以上であれば、副腎皮質機能低下症を否定できる。
  プレドニンとの交差反応
   ・アキュラシードコルチゾール(B)(和光純薬):100%
   ・エクルーシス試薬コルチゾール:7%
 ・早朝絶食血中ACTH
 ・DHEA-S低値:中枢性でも副腎性でも低値を示す。
  半減期:約10時間
  基準値
   ・60歳以上の女性:13-154
 ・好酸球高値
 ・Ca高値

負荷試験
 ・迅速ACTH負荷試験:コルチゾール>18ug/dlで正常。二次性でも適用される。
 ・連続ACTH刺激試験
  方法:コートロシンZ 0.5mg筋注 x 3日間で尿中コルチゾール測定。
  基準:尿中コルチゾールが2-3倍以上増加で一次性は否定される。

治療
 急性副腎皮質機能低下に対して(症例168)
  ・ヒドロコルチゾン100mg/生食100mlを30分で点滴→ヒドロコルチゾン50mg点滴を6時間毎
   薬剤
    ・ソル・コーテフ(【般】ヒドロコルチゾンコハク酸エステル)
    ・水溶性ハイドロコートン(【般】ヒドロコルチゾンリン酸エステル):アスピリン喘息でも使用可能
  ・ソル・コーテフ筋肉内自己注射
   在宅物品
    ・自己注射(月27回以下)+注入器+注射針(1日3回以下)
    ・テルモ注射針18Gx1と1/2インチ
    ・テルモ注射針25Gx1インチ
    ・テルモシリンジ注射針付2.5ml・23Gx1インチ
 慢性副腎皮質機能低下に対して
  通常時
   ・コートリル(【般】ヒドロコルチゾン)
    用法
     ・10-20mg朝+5-10mg夕。
     ・前日夕、当日朝の内服中断後のACTH/コルチゾールを目安に量を調整。
  緊急時:ステロイドカバー
  妊娠時:妊娠後期にはコートリルを増量する(文献)