〇甲状腺機能低下症(症例188)(症例278)

分類
 中枢性
  ・下垂体性甲状腺機能低下症
 原発性甲状腺機能低下症
 TSH抵抗性
  ・偽性副甲状腺機能低下症
 偽性
  ・アレビアチン:fT4は偽低値を示す。TSHを指標とする(文献)
  ・テグレトール:fT4は低下し、TSHは変化しない(文献)

症状(症例295)
 ・全身倦怠感
 ・脱毛
 ・横紋筋融解症
 ・有痛性筋痙攣
 ・Hoffmann症候群:近位筋力低下、仮性筋肥大、こむら返りなど(文献)
 ・嗄声
 ・巨舌
 ・粘液水腫:非圧痕性浮腫(non-pitting edema)
 ・粘液水腫性昏睡
 ・貧血(文献)
 ・月経異常:TSH 100以上のみ(文献)
 ・神経因性膀胱(文献)(症例332)
 ・カロチン血症(症例17)
 ・低ナトリウム血症
 ・腎機能低下

検査所見
 ・高コレステロール血症
 ・高CPK血症
 ・高尿酸血症
 ・低Na血症
 ・低ALP血症

治療
 ・チラーヂンS(【般】T4)
  剤形
   ・12.5ug、25ug、50ug、75ug、100ug、散、静注液
  治療開始基準:TSH 10以上
  用法
   ・通常25ug×1回/dayから開始。高齢者や心機能低下時は12.5ug×1回/dayから開始
   ・乳幼児には10ug/kg×1回/day
   ・妊娠
    ・妊娠中は必要量が30%-50%増加する(症例106)(症例257)
    ・妊娠後速やかに受診できない時は、週2日、通常の2倍量を服用する。
    ・妊娠前期はTSH 2.5uU/ml以下、中期以降はTSH 3.0uU/ml以下になるよう調節する。
   ・授乳中でも服用可能
   ・入院中は2週間毎にフォロー:薬剤や食事が大きく変わり、吸収が変化する可能性がある(症例344)
  副作用
   ・一過性の脱毛(文献)(症例234)
  相互作用
   ・鉄剤:チラーヂンSの吸収が阻害される(文献)。前後4時間空ける。
   ・炭酸カルシウム:チラーヂンSの効果が減弱する(文献)。前後4時間空ける。
   ・カリメート:チラーヂンSの吸収が阻害される(文献)。カリメートの4時間前に投与する。
   ・プロトンポンプ阻害薬(文献)
 ・チロナミン(【般】T3)。治療に急を要する時。